同格婚が多いシンガポール。男性の下方婚、女性の上方婚志向が強い日本。
シンガポールはパワーカップルが生まれやすい、高収入同士でも共働きを維持して積極蓄財派が多いという話を書きました。
そういう環境に住んでみて改めて日本の慣習を振り返ってみると、日本は結婚による富の再分配率が高いなぁと思います。
今の(あるいは数年前)の日本の結婚事情について誤解を恐れずザックリいうと、高収入男性が若年低収入女性と結婚し、低収入男性と高収入女性の相手が見つからないというミスマッチが起こっている。
そして高収入男性が低収入女性と結婚する程一人当たりの年収が綺麗に地ならしされて再分配が起こる。
という風に最初は思っていたんです。でもやっぱり日本でも上流階級は同格婚が多く、富める人は結婚によりさらに富み、中産階級出身で中の上に食い込んで来た男性が低収入女性と結婚し一人当たりの年収が地ならしされて、上流とアッパーミドルの格差が永遠に縮まらないというのがよりリアルかと。
なので年収1000万円の夫と結婚して専業主婦になってセレブ気分を煽る◯△カレンダーみたいな記事をシンガポールで読むと感覚のズレにびっくりします。一人あたりにすると同業者の半分の年収になるんだよ〜と。
余談ですが私が初めて◯△カレンダーを読んだ時に、「AIが書いたような文章だなぁ」と思いました。単純化された人間関係、今流行りの検索が多そうなキーワード、文脈に沿ったお店の名前をステマ的に挿入…。新しいなぁと思いましたが、実際どうなんでしょう、人間が書いているのでしょうか?
さて配偶者の選び方の傾向の違いからの、日本人社会での夫婦の職業の受け止め方の違い…については次の回で。