生活在新加坡

シンガポール在住。会社員です。日々思った事を綴ります。毎月1日+気が向いたら更新予定です。(最近は1、10、20日に更新しています)

女性は法学部、医学部の順にモテる?シンガポール人の結婚観

共働きについて、日本とシンガポールでの受け止め方が違う事を前回書きました。

 

今は日本でも共働き家庭が専業主婦世帯を上回っていますが、未だに男性から見た結婚はコスパが悪いと思われているんでしょうか?

 

アッパーミドルでベビーブーマーの私の周囲の日本人男性の事で言いますと、彼らの配偶者のほとんどが結婚を期に退職して専業主婦をしています。
そういう人たちにとっては結婚はコスパが悪い。もちろんお金では変えられない生涯の伴侶を手に入れた事は、何者にも変えられないのは言うまでもないですが。

 

共働きでスタートしても女性が出産子育てで離職して元の職場に戻れないというのもあります。これは社会構造の問題でもありますし、それで男性の扶養負担が増えるのでコスパが悪いというのは仕組みが変われば良くなっていく問題だと思います。

 

では女性にとっての結婚はコスパが良いのでしょうか、悪いのでしょうか?


結婚してから気がついたのですが、結婚は一世一代のギャンブルですね。吉と出るか凶と出るか。女性と言っても立場もそれぞれですから、一般化しにくいですが、結婚は次の人生の土台となるものなのでその後の人生に大きく影響してくるのは確かです。コスパが良いとも悪いとも言えません。男性にとっても同じですね。

 

私の個人的な体験では、自分一人で暮らすよりは生活費が折半出来るのでコスパは良いと言えるでしょう。結婚して誰かに扶養してもらうと考えた事もなく、結婚するかどうかも分からず、人生一人で生きていく前提で考えていたので、一緒に生きて負担を分かち合い、喜びを倍増させる相手と一緒に住む事はメリットの方が多いです。

 

一人で自立する事が出来ればなるべくそれを自分の基盤として維持した方が良いし、自立した大人が一緒に家庭を育めばwin-winな関係を築きやすいんじゃないかと思います。結婚すると扶養する家族が増えるからコスパが悪いと言うのは、かなり寂しい意見ですよね。

 

シンガポールではどうでしょうか。シンガポールは国土が狭いので8割以上の人が高層の公共住宅に住んでいます。これは既婚者はいつでも購入出来ますが、独身者は35歳になるまで購入出来ません。そのため実家から出たい人は結婚するか、コンドミニアムを買えるほど(超高額)資金を作るか、シェアハウスに住むかしか方法がありません。

 

社会の仕組み上、自分の家を持つ事に関しては既婚者の方が優遇されているので、結婚はコスパというより人生の次のステップに進むための必須の手段のような位置付けのようです。

 

結婚相手は同じ大学内で見つける事が多く、男性は2年間兵役に行った上で大学に入るので、同級生の女性と結婚すると自然と2歳違いのカップルが多いと。そして日本と違って、法学部、医学部の女性が人気の1位2位を争うのだとか。大学の同級生がほっとかないのでしょう。逞しい伴侶を持つと人生のあらゆる点で心強いですよね。

 

シンガポール華人の金銭哲学について…は次の話で。