公務員=生涯安泰ではない国、シンガポール
公務員の友人に聞いた話ですが、シンガポールでは公務員でも解雇される事があるそうです。
例えば、自分の所属する部署に来年の予算が付かなければ、部署ごと解散。自分の職は自分で探してねと数ヶ月前に告知されるそうです。国会での予算編成が自分の仕事に大きく影響する。
なので公務員の立場でも常に転職に有利なスキルアップを心がけていると。そしてヘッドハンターからのコンタクトも多く、今の仕事よりも魅力的な仕事を打診されたら、民間企業に転職して行く人も多い。
そしてさらにすごい事に、また政府での仕事に求人が出れば、民間から戻って来る事も出来る。もちろん採用されればですが。むしろ民間での関連業種の経験は高く評価されると。
なので官–民の間をjob hopしている人は多い。
公務員とは言えほぼ民間企業のビジネスパーソンと同じですね。
なので利権にしがみついている人よりも、ヘッドハントされて次々にキャリアアップして行く人の方が早く高待遇にたどり着くし、経験も豊富。もちろん官の中で頭角を現し、出世して行く真の公務員もいるのでしょうが。
日本のように官-民の風通しが良くない構造では、スピード感も金銭感覚もどんどん世間とずれてくるんじゃないかと思いました。自分の立場を守るための予算編成を中心に仕事が回っていくし。天下りみたいな官主導の民間出向では風通しが良くなるどころか、単なる荷物の押し付け合いですよね。