生活在新加坡

シンガポール在住。会社員です。日々思った事を綴ります。毎月1日+気が向いたら更新予定です。(最近は1、10、20日に更新しています)

シンガポールのNISA、SRS

シンガポールにも節税のためNISAのような口座があります。2001年から始まったSupplement Retirement Scheme (SRS)といいます。


CPFは医療費、住宅購入費、退職後の生活費などに使うための給与天引きの強制的な貯金制度ですが、SRSは任意の加入でCPFを補うものです。
国民と永住者は年間に15,300ドル、外国人は35,700ドル口座に入金する事が出来ます。入金した分は収入から差し引かれ所得税が節税出来ます。シンガポールはキャピタルゲインには無課税なので投資による利益の節税にはなりません。

 

62歳(2017年の基準)の退職後から10年間で引き出す事が出来、引き出した額の50%に税金がかかります。例えば年間40,000ドルを10年間かけて引き出すと、半分の20,000ドルに所得税が掛かりますが、20,000ドルまでの年収は課税ゼロなので、実質課税無しで引き出す事が出来ます。

 

SRS口座に入金したお金は決められた投資対象に投資し運用する事も可能です。

 

数年前にSRSを作った時に、投資をするために必要な知識があるのかを証明する書類を提出しました。

私の場合は、大学で取った経済学の単位を証明するだけで許可されました。証明が出来なければ、政府が行なっているオンライン講座のようなものを受ける必要があるそうです。(SRSの簡単な説明書にはここまで書いていませんが、口座を開設する銀行独自のものなんでしょうか?)投資に失敗すると退職後の資金になるどころじゃなくマイナスになるので、投資に対するリテラシーを確認するあたり流石だなぁと思いました。

 

退職前に引き出すと、課税+ペナルティーが課されるので、シンガポールに長期的に移住する予定の人にお勧めです。

 

我が家は長期的な居住地はどこになるか分かりませんが、当面シンガポールに入る予定なので夫婦で毎年入れられるだけ入金して運用しています。