パワーカップルが生まれやすい国シンガポール
投資をしていて複数の収入もあるのに、夫婦で共働きであると前回までに書きました。
さてこれはシンガポールでは一般的な家庭なんでしょうか?
答えはyes&no。
シンガポールは貧富の差が激しいと言われています。所得の格差を表す2016年のGini係数(高いほど格差が大きい)は所得再分配後で0.402(ちなみに日本は2014年所得再分配後で0.3759)。0.4以上が社会騒乱の警戒ラインと言われています。
シンガポールは歴史的な貴族などの特権階級は多分無いけれど、経済的な格差により緩やかに分断された社会だと思います。
そして同格婚が多く、ほとんどの人が配偶者を年収や社会的地位が同じ人から選んでいるように感じます。
という事は、例えば年間2000万円稼ぐ夫は同じく2000万円稼ぐ妻と結婚し、そして基本共働きなので世帯年収4000万円のパワーカップルが次々誕生する。夫婦揃って家族経営の会社社長(それぞれ別会社)という事もある。
その逆も然り。低収入の人は低収入の人と結婚しやすい。なので格差がどんどん広がっていく。
ただパワフルに稼ぐ人がパワフルに使ってもいるので、それで雇用が創出されたり潤っている産業も多いのでは無いかと推測される(trickle-down effectは国民全体の利益には寄与しないそうですが。専門外なので単なる感想)。
おそらく高収入のパワーカップルは投資に回せる資金も大きく知識もあるので、投資もしながら共働きもする積極蓄財派が多いのではないかという印象。
中間下層から下層の人は、その日の暮らしのために働き、余った給与は貯金し、自分の住む家をローンで払って資産形成しているという感じなのか。
全体的にどの層の人も投資への関心が高いし、よく話題にも出てくる。日本人的にはお金の話ばっかで辟易するほど。
シンガポールで感じた結婚と配偶者に対する意識の違い…という話は次回で。