カントリークラブ会員権と投資の話
カントリークラブというのは、会員制の社交クラブのようなものです。
かつてコンドミニアムが希少だった頃に、お金を持っている人がクラブで水泳やテニスを楽しむために使っていてそれが社交の場になってもいたというのがもともとのようです。
今では各コンドミニアムにプールやテニスコートが併設されているので、特別な運動をしにくるというより社交する意味合いの方が強くなっているかも知れません。
クラブの会員権には大きく分けて2種類があります。譲渡可能なものとそうでないものです。
譲渡可能なものは、他人に時価で売る事が出来ます。譲渡できないものは、会員になった当人限りで売る事は出来ません。
譲渡可能なものは投資として購入する価値があります。クラブには会員数や中には人種をバランス良く入会させるためのクオータ、推薦人の必要性など入会には一定の制限があります。なので時期によっては入会したい人が増え、会員権の価値が上がる事があるからです。
ただしほとんどのクラブは入会金だけでなく、月々の会費も発生するのでただ持っていれば良いというわけではなく、利用していればそれなりに持っている価値はあるという訳です。
食事や施設の使用料は良心的な値段ですし、家族を連れての会食は人混みを避けてクラブでのんびり楽しむ事が出来ます。
どうしても使う機会がないときは、このクラブからは毎月ワインを買うとか、ビジネスパートナーのおもてなしに使うとか用途を決めて順番に使って行くと良いでしょう。つまりどちらにしろ出費しなければ行けない経費はクラブで落として行くという方法で維持するのです。
一つのクラブに入ると他のクラブも利用できる事があります。有名なのは日本人会ですね。日本人会の会員になると、お隣のホーランドクラブで食事をする事が出来ます。
セントーサのOne15というヨットクラブに入ると、British ClubやTower Clubにも行く事が出来ます。
定期的に会員同士のネットワーキングのイベントもあるので、無料のビールを飲みながら会員と交流しビジネスチャンスを見つけるという風に活用する事も出来ます。
個人的には全く無駄な投資だと思うし、内向的な私のような者にとってはネットワーキングも主人に引っ張られないと行かない宝の持ち腐れ。社交的な人にはお勧めです。