生活在新加坡

シンガポール在住。会社員です。日々思った事を綴ります。毎月1日+気が向いたら更新予定です。(最近は1、10、20日に更新しています)

お母さんが大事にされる中華系シンガポリアン一家

夫側の家族を見ていると、中華系は女性が大事にされる文化なんだなぁと思います。

 

食事を作るのはお母さんの役目でも、その後掃除をするのはお父さんの役目とか。自然に出来ている。

 

親戚が集まっても、大皿を運んだり、飲み物を注いで回っているのは大概男性。女性が重いものを運ぼうとすると、「何させてるんだ」と若い力のある男性に手伝わせる。

 

一方うちの家庭は、父働く人、母専業主婦。
田舎で保守的な環境だったので、親戚が集まると忙しく立ち働くのは女性のみ。男性はどっかり座って飲んでばかり、という世界でした。

 

女性というだけで、お風呂も最後。お父さんには残り物食べさせない。食事、片付け、掃除のみならず、翌日着て行く服の準備から出張鞄の中身を詰める事まで全て母がやっていました。

 

女性は一歩下がって歩くのが当然、お父さんは三つ指ついてお出迎え。それが当然だと思っていたし、そうやってしおらしくする事で自分の女性としての価値が上がるとさえ思っていました。

 

父親はそれでもこれからは女性も手に職を持って生きていかなきゃいけないという考え方の人だったので、私はやりたい事をさせて貰え、とても感謝しています。でもその結果、自分の父親のような家事を何もしない人と結婚するのは嫌だなぁと思うようにもなりました。頼りになる父と、家の事は丁寧に何でも手作りでこなす母に憧れつつも、自分が母と同じ境遇で生きるのは嫌だと思う二つの気持ちが同居していました。

 

夫の文化では妻が綺麗にしているとか、装飾品を着けているという事も、それを夫として誇らしく思っているようなところがあります。

 

日本だと、新しい服を着ても髪型を変えても相方からはノーコメント。女性が好きなように着飾っているという感じがしていました。

 

こちらは妻が小綺麗に身支度をし、夫が妻を姫のように扱う事で、夫の価値も上がると考えている節があります。男らしさを競う文化でも、女性が大事にされる特別扱いの方が女性にとっては幸せだなぁと思います。

 

シンガポールの男性はマザコンだと言われる事が多いですが、確かにそうかも知れないけど夫は自分の母親だけでなく、父親も私の両親も同じように大事にしてくれます。マザコンって全然悪くないけどなぁと個人的には思いますが、家庭によっていろいろなんでしょうね。