生活在新加坡

シンガポール在住。会社員です。日々思った事を綴ります。毎月1日+気が向いたら更新予定です。(最近は1、10、20日に更新しています)

女性の容姿を品評しない社会

シンガポールの方が女の子は素のままの姿を受け入れられているような気がします。すっぴん素足でビーサン、体型に関わらず体にぴったり張り付くラインの短いスカート履いて仕事に行くなんて普通です。
そしてそれに対して、ダメ出しする人もいない。すごく開放的な感じがします。

 

私が初めてシンガポールに来た時に、「圧迫感がないな。自由だな」と思ったのは、個人に対して周囲からこうあるべきという押し付けの視線がないからなのかなと思いました。

 

外見や年齢について話題になる事はないし、女性は幾つになっても堂々としている人が多いです。

 

日本人と話すと特に年配男性は「年の割には貴女は綺麗だ」とか「いつも変わりませんね、若く見えますね」とか、相手との親密度によってはムカつくような事を言われる事が多い。困るのは言ってる人は褒め言葉のつもりだという事。先のような事を友人でもない相手から言われると、どうして貴方に私の美醜をジャッジする権利があるんだろうと思うし、褒められると逆に「服も髪も適当だし、実は皮肉言われてるの?」と卑屈になる自己肯定感の低い女性は自分も含め結構多いので、外見についてはいきなり褒めるのも貶すのもアウトだと私は思っています。

 

日本ではテレビでも雑誌でも学校教育でも家庭でも、有言無言のうちに女性はこうあるべき男性はこうあるべきという圧力がすごい。それを文化と呼んでしまえばそれまでだけど、それによって息苦しさを感じた人が声を上げにくい社会すごく生きづらい。


40歳も過ぎて思ったのは、ある人にとっての生きづらさはある人にとっての生きやすさでもあるという事。
型にはまり切ってしまえば生きやすいのが日本。型にはまって自らをコンフォートゾーンに落とし込めている人は、今度は人と違う事をする人の批判を始めたりするのでたちが悪い。自分は自分、人は人の境界線が日本はすごく曖昧な気がします。型にはまれない人は、海外に出てすごく気楽に生きられたりするんじゃないでしょうか?

 

私にとってシンガポールは、誰が何してようが気にしない、つっけんどんで無愛想な人も多いけど、無言のまま同調圧力をかけてくるような雰囲気の日本よりも合っているように思います。