生活在新加坡

シンガポール在住。会社員です。日々思った事を綴ります。毎月1日+気が向いたら更新予定です。(最近は1、10、20日に更新しています)

キラキラ女子

都内の某企業で働いていた時の事です。専門職だったので割と男女の差は無く高給をもらっていました。女性は結婚相手どころか恋人さえ見つからない砂漠化が進んでいる一方、同僚の男性はちやほやともてはやされ飛ぶように売れて(結婚して)いました。


男性が結婚して行く相手は、男性の給料を見越してもう働かなくていいと思うのか結婚と同時に仕事を辞めて専業主婦に落ち着く人ばかり。

 

その時にびっくりしたのは、彼女たちのきらびやかさ。髪はたて巻き、バッチリメーク、服装も手を抜かず、高級バッグを持ち歩いて、住む場所から買い物までワンランク上を志向しているような人が多いのです。


自由に一人暮らしを楽しみつつ将来のために貯金していると、高給を貰っていてもそんなに贅沢は出来ないと体感します。それが一人扶養者が増えその人が湯水のようにお金を使う人のだったら、と考えるとゾッとししました。社会人になったばかりの時は、男性はモテていいなぁと指をくわえて見ていたのだけど、自分が30代になる頃にはそんな男性陣が次から次にお金目当て(のように見える)うら若く着飾った専業主婦志向の女性と結婚して行くのを見て「ご愁傷様です」という気持ちになってきました。


晩婚気味の同僚女性たちは、「結婚しても世帯年収1千万円ではどうやって暮らしていったら良いのか分からない」と自分の生活レベルを維持するためにも仕事を継続する人が多かったです。つまり高所得の女性は一人で年に1千万円のお金が自由になるのに比べ、所帯を持った男性はパートナー働いていなければ同じ金額で妻子を養うことになるのです。

 

ここですでに専業主婦家庭と共働き家庭で大きな差が開く事になります。


それでも専業主婦に収まった彼女たちのキラキラ具合は止まらない。子供が生まれたらお受験に私立校。夫の一本大黒柱は金の切れ目が縁の切れ目とばかりに稼ぎ続ける。同じ働いていても、一人で稼ぐのと二人で稼ぐのとではプレッシャーが相当違うのでは。


ただそういう男性は高給取りでモテている自負もあるので、稼げるという事がある種のアイデンティティや自信になっているみたいで、あまり吸い取られる事に頓着せず猛烈に働いては散財する人が多かったようにも思います。


40代50代に差し掛かってくると、結婚しても働き続けている私に対して「共働きが最強だなぁ」などとと言ってくる元同僚もいますが、同時に未婚の同年代の女性を見下す発言をしたり、未婚既婚に関わらず女性に対し外見が劣化して来ただの、女性が社会に出て普通に働いているだけなのに頑張りすぎてるやら何やらと言葉の隅々に毒を挟んでくる事も多いです。

 

そういう人は表面的には「共働きが羨ましい」と言いつつ、多分生まれ変わっても自分と対等に職を持つ女性を結婚相手には選ばないんだろうなぁと思ったりもします。


日本は女性が結婚してから仕事を続けにくい社会なので、必然的に高給を貰う男性を惹きつけるため、自分の女性的魅力を最大限に発揮した女性が理想の相手とマッチングするべくキラキラした人が高収入男性に群がるのは仕方ないのかもしれません。そしてそれを望んでいる男性も多い。